推進法線の基線を発進立坑内若しくは立坑上部に設け、糸等を張り、それを坑内に設置したレーザートランシットで視準したものが測量基準線となるが、発進立坑箇所での僅かな基準線のズレが、推進距離が長くなるほど到達地点では無視できない誤差となる。
　それらの誤差を到達地点で修正するために、到達立抗から掘進機を誘導する方法が電磁波誘導システムである。

　掘進機の先端付近に設置した電磁波発信機からの磁力線を、到達坑口に設置した受信機が検出、掘進方向の微弱なズレを修正する。掘進機と同深度に受信機を設置することにより、磁力線に干渉する地下埋設物等の影響を排除し、距離が近くなるほど精度が上がる磁力線検出法の利点を発揮し、超高精度の到達精度となる。